みなさん、前回のブログ「物流の計画 – 物流の基礎解説をするブログ(3)」では、物流の具体的なプロセスに焦点を当て、計画段階の重要性について詳しくご説明しました。
今回は、荷物が製造されてから保管されるまでの流れについて、日用品(例えばシャンプー)を例に挙げて詳しく解説します。

この記事でわかること:

  • 商品が製造されてから保管されるまでの物流活動
  • 製造と仕入れの違い
  • 物流センターの役割と保管方法

 

1. 商品の製造と発注

 

物流活動は、荷主企業が商品を「製造」または「調達」するところから始まります。それぞれの流れをシャンプーを例に見ていきましょう。

 

製造する場合

荷主企業が直接商品を製造する場合、以下の流れになります:

    • 計画段階
       資材調達、生産計画、販売予測、コスト計算を元に製造日やロット数を決定。
    • 製造作業
       シャンプーは、例えば髪質に合わせた種類や香りごとのSKU(在庫管理単位)ごとに生産されます。製造後は、ボトル詰めから箱詰めが行われ、パレットに積まれます。この段階で「荷主企業の商品資産」として管理されます。

工場倉庫での一時保管
 製造された商品は、工場内の倉庫で一時的に保管され、出荷の準備を待ちます。この際、製造日やロット番号に基づいて整理されます。

 

調達(仕入れ)する場合

他社が製造した商品を購入して自社の資産とするケースも多くあります。特に中小企業や美容院向けのシャンプーで見られます。

    • 発注と納入
       荷主企業は、必要な種類や数量を他社に発注し、工場倉庫または物流センターに納入します。
    • 直接配送のケース
       消費者向けのオンライン販売などの場合、商品を物流センターを経由せず直接顧客に配送することもあります。この方法は物流コスト削減に有効です。

 

2.物流センターへの出荷と補充

 

出荷計画に基づく輸送

製造や調達された商品は、多くの場合、物流会社の物流センターへ出荷されます。物流センターは、大量の商品を効率的に保管・管理し、小売業者や消費者に届けるための重要な拠点です。

    • 出荷手段
       商品は、専用の大型トラックを使用したり、宅配便を利用する場合があります。出荷計画に基づき、必要なタイミングで適切な量が出荷されます。
    • 補充計画
       物流センターでは、在庫状況をもとに補充計画が立てられます。これにより、商品が常に必要な数量だけ保管されるよう調整されています。

 

 

 

3. 物流センターでの保管

 

保管のプロセス

物流センターに到着した商品は、効率よく管理・保管されます。特にシャンプーのような日用品では以下のような管理が行われます:

    • パレット単位での保管
       製造日やロット番号に基づいて棚に保管され、出荷順が考慮されます。
    • 品質管理
       温度や湿度など、商品特性に応じた管理が行われます。

物流センターの種類

物流センターにはいくつかの種類があります:

    1. 荷主企業専用センター
       荷主企業が委託した物流会社が運営し、出荷作業までを一貫して管理します。
    2. 小売業者のセンター
       スーパーやドラッグストア向けの物流センターで、商品の仕分けや納品先ごとの準備を行います。
    3. オンライン販売企業の物流センター
       EC(電子商取引)企業が運営する物流拠点で、荷主企業がフルフィルメント型を選択すると彼らが保管から出荷まで行います。

 

 

まとめ

 

今回のブログでは、物流活動における「商品の製造・調達」から「物流センターでの保管」までの流れをご紹介しました。

次回は、物流センターからの出荷と配達のプロセスを詳しくご紹介します!みなさんが普段使っているシャンプーが、物流センターでどのようなプロセスを経て店舗や自宅に届いているかをご紹介しますのでお楽しみに。

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