物流に携わる企業の皆さん、こんにちは!

 今回から、荷主企業担当者に捧げるブログ「シリーズ【流通加工】を知る」と題して、全10回に渡って流通加工の基礎から応用までご紹介します。特に荷主企業(物流会社に業務を依頼する企業)のみなさんには、物流の用語や仕組みについてよくわからない!という方も多いのではないでしょうか。そんな荷主企業で物流担当を任されたみなさんを対象に、わかりやすくご紹介してまいります!

 初回は、流通加工の基礎知識についてご紹介してまいります。ぜひ日頃の業務にご活用くださいね!

 

流通加工とは?

流通加工とは、商品の流通過程で行われる商品の加工作業のことを指します。物流業者だけでなく、問屋企業でも行うことも多々あります。これにより、商品の使い勝手が向上し、消費者にとっての商品の利便性を高めたり、商品に付加価値を付けたりすることが可能になります。物流センターや商品センター、倉庫などで行われており、生産工場や販売現場だけではカバーできない加工を担っています。

なぜ流通加工が重要なのか?

    1. 品質維持

      🫱 商品の品質を保ち、顧客満足度を高めます。
      🛒 例:化粧品をパック(個包装)してキズ汚れ付着を防止

    2. 効率化

      🫱 商品を適切な形態や個数に整えておくことで、販売部門の負担軽減と、販売促進に専念できます。
      🛒 例:季節限定品のアソート作業

    3. 付加価値

      🫱 単純な物流作業だけでない、荷主企業への物流サービスを高めます。
      🛒 例:荷主企業のお悩みを解決する一手に

 

なぜ物流業者に頼むべきなのか?

流通加工をアウトソーシングする理由は、

    1. スペースと人的リソース

      自社で流通加工を行う場合、設備やスペース、人員の確保が必要です。物流業者にアウトソーシングすることで、これらの課題を解決できます。

    2. 専門知識と経験

      物流業者は流通加工に関する専門知識と経験を持っています。品質維持や効率化を実現するためには、専門家の手に任せることが重要です。

    3. コスト削減

      物流業者にアウトソーシングすることで、自社の運用コストを削減できます。物流業者は効率的なプロセスを確立しており、コスト面でメリットがあります。

 

主な流通加工の種類は?

    1. 値付けとラベリング

      商品に適切な価格を付け、ラベルを貼ります。これにより、販売現場での値札付け作業への時間的・人的コストの低減と間違えが低減し、本来の販売活動に専念できます。

    2. 包装と梱包

      商品を適切に包装し、輸送中や陳列時の商品ダメージを防ぎます。これは、商品に付加価値を与えるとともに、廃棄ロス削減にも寄与します。

    3. アソートメント

      商品をグループ化してセット商品を作成します。これにより、出荷作業の効率化や数量間違えの低減、販売現場での作業削減に効果的です。

流通加工の事例

    1. セット商品のパッケージング

      例えばシャンプーとリンスのボトルをパッケージ詰めすることで、限定販売セットなどの商品を作成します。

    2. ラベルの貼付

      輸入された商品に、日本国内法に適合する品質や成分表示に関するラベルを貼り、国内法に準拠する商品として加工します。

    3. タグ付け

      アパレル商品にタグを取り付けて、商品情報や価格を表示します。

    4. キッティング・セットアップ(組み立て)

      小物類を組み立てたり、特定商品のセット商品を作成します。例えば、電子機器の初期セットアップや、必要部品の事前組み立てなど。

    5. シュリンク(透明フィルム)やリボンの追加

      商品に透明フィルムをかけたり、リボンをつけたりして、商品の見た目を整えます。

 

次回はより「具体的な流通加工業務」について、詳しく紹介します。お楽しみに!🚚💡

また、システム連携用語では、システムにまつわる用語の解説を各ブログでおこなっています。都度みなさまにご覧いただき参考にしてくださいね!

 

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