【流通加工】を知る:第2回 具体的な流通加工の例
物流に携わる企業の皆さん、こんにちは!
前回から、荷主企業担当者に捧げるブログ「シリーズ【流通加工】を知る」と題した新しい企画を開始しました。特に、荷主企業(物流会社に業務を依頼する企業)のみなさんを対象に、わかりやすくご紹介してまいります!第2回の今回は、具体的な流通加工の事例をご紹介します。
そもそも、流通加工って何?と思われている方は、こちらから第1回のブログからご覧くださいね。
【流通加工】を知る:第1回 流通加工とは? |
事例を見てみましょう
第1回で触れた流通加工の基本的な概念に基づき、具体的な業務内容を深掘りしてみましょう。それぞれの業務は、製品を最終的な形態に仕上げ、顧客に魅力的な商品を提供するための重要な役割を果たします。
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セット商品のパッケージング
セット商品のパッケージングは、顧客が商品を選ぶ際に重要な要素です。包装や袋詰めのデザインや素材、そしてセット内容のバリエーションによって、商品の魅力や付加価値が変わります。パッケージングの最適化により、販売効果を向上させることが可能です。
例えばシャンプーとリンスのボトルをパッケージ詰めすることで、限定販売セットなどの商品を作成します。 -
ラベルの貼付
商品に貼られるラベルは、顧客に対して製品の特徴や付加価値を伝える重要なツールだけでなく、法令を準拠させるために必要な重要なツールでもあります。例えば、輸入された化粧品に、日本国内法に適合する品質や成分表示に関するラベルを貼り国内法に準拠する商品として加工します。これにより、日本国内の法律を準拠した商品として販売することができます。一方で、「日本製」「10%増量中」などの情報を記載することで、商品の品質やお得感をアピールできます。また、シールのデザインや配置によって、商品のブランドイメージを強化することも可能です。
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タグ付け
アパレル商品にタグを取り付けて、商品情報や価格を表示します。タグは、商品の情報やブランドを顧客に伝える重要な手段です。タグのデザインや素材、取り付け位置などを工夫することで、商品のブランディング効果を高めることができます。また、流通加工を施すことで、販売現場での取り付け間違いや作業時間と人員の削減に有効です。販売現場の負担を減らし、販売活動に専念することが可能です。
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キッティング・セットアップ(組み立て)
小物類を組み立てたり、特定商品のセット商品を作成します。期間限定販売商品や、顧客にとってより便利で魅力的な商品を提供することが可能です。
事例はいくつか挙げられまずが、お菓子のアソート(詰め合わせ)やギフトセットなどは、贈り物としての価値を高めることができます。また、店舗什器(機器)の組み立てや分解、清掃、再組立も流通加工の一環として考えられます。さらに、店舗用の電子機器(PC、レジ、決済端末など)の事前セットアップやソフトのインストールなども挙げられます。 -
包装、シュリンク(透明フィルム)やリボンの追加
商品に透明フィルムをかけたり、ギフト用の包装やのしがけ、リボンをつけたりすることで、商品の見た目を美しく演出したり、TPOに合わせた特別な商品にすることができます。特に贈り物やイベント向けの商品では、パッケージングの工夫が顧客の感動を呼び起こす重要な要素となります。
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名入れ作業
名入れ作業は、商品やパッケージに顧客の名前やロゴ、メッセージなどを印字することで、パーソナライズされた製品を提供することができます。顧客のオーダーごとに名入れをする作業も、流通加工として物流会社に委託されることがあります。名入れは、顧客の所有欲や愛着を高め、贈り物やプロモーション商品としての価値を向上させる効果があります。例えば、名前入りのギフトアイテムやイベント用の記念品などが挙げられます。また、文房具や化粧品にも名入れすることがあります。
流通加工では、名入れ作業が製品の付加価値を高める重要な要素の一つとして取り入れられることがあります。 -
化粧品の詰め替えとサンプリング
化粧品の流通加工では、商品を小分けにして詰め替える作業が行われることがあります。また、新製品のプロモーションのために、サンプル商品を作成して顧客に配布することもあります。
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「ささげ」業務
「ささげ」業務とは、ECサイトにおいて商品の撮影、採寸(重量含む)、原稿化(商品の特徴説明などの文章)を行うことを指します。それらの頭文字を合わせて「ささげ」と称されます。この業務では、商品の撮影、採寸、商品説明の文章化など、商品をウェブサイトやオンラインショップに掲載するための作業を物流会社が行います。顧客に商品を見て理解してもらうために重要な役割を果たします。採寸や撮影の精度や文章の表現力が高ければ、顧客の購買意欲を高めることができます。物流会社が請け負うことで、荷主企業の負担が大きく削減できるとともに、アップロードや改編の手間も省くことが可能です。
これらの具体例は、さまざまな業種や製品における流通加工の一例となります。各業界や製品など、荷主企業の要望や製品によって可能な作業、必要な作業が異なります。しかし、物流会社への流通加工の依頼はメリットが大きく、荷主企業での作業選択や最適化が重要となります。
効率化と最適化のポイント
次は、第3回: 「流通加工の効率化と最適化」流通加工プロセスの効率を高めるための方法や最適化のポイントについて解説します。
お楽しみに!🚚💡
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