みなさん、前回のブログ「物流って何?」でその基本について学びましたが、今回は物流がどのように動いているのか物流のながれについてプロセスに焦点を当ててお話しします。物流の裏側を知ることで、日常生活がどれだけこの仕組みに支えられているのか、より深く理解できるはずです。

目次

  • 物流の計画
  • 物流の流れ
  • 次回予告

この記事を読んでわかること:物流のながれについて理解できる

物流の計画

物流の計画は、商品の生産から消費者の手元に届くまでのすべてのプロセスを効率的に管理するために行われます。計画には、需要予測、在庫管理、輸送手段の選定などが含まれます。例えば、クリスマスシーズンには需要が急増するため、事前に商品の生産量を増やし、適切なタイミングで市場に供給する計画が立てられます。

物流のながれ

商品が私たちの手元に届くまでには、いくつものステップが存在します。工場で生産された商品がどのように流れていくのか、その一連のながれを見ていきましょう。

  1. 生産・仕入
    まずは、商品が工場で生産されます。生産後、すぐに消費者に届けられるわけではなく、出荷される前に多くの工程を経ます。工場での作られた商品は、直接物流拠点へ納入されることもあれば、仕入会社や輸入業者を経て納入されることもあります。生産するための物流(原料の調達や保管)もありますが、どちらにしても生産や仕入が商品物流の始まりです。
  2. 保管
    商品は工場から一度、倉庫に移動します。工場内に保管倉庫がある場合がほとんどですが、物流拠点の倉庫に移動され、すぐに出荷される商品もあり、商品や荷主によってさまざまです。倉庫では、商品の種類や温度条件、需要のタイミングなどに応じて最適な環境で保管されます。例えば、長期間保管が必要なものや、冷蔵・冷凍保存が必要な商品などもあります。
  3. 物流拠点での仕分け・加工
    倉庫から物流センターに移動すると、消費者のオーダーに合わせて商品がピッキング・仕分けされます。
    この時、商品は
    DC・TC・XDと呼ばれる物流拠点で作業されます。

      • DC: ディストリビューションセンター
        工場や仕入先から引き受けた商品を中長期間保管し、必要に応じて都度出荷する物流拠点。商品を送り出すだけでなく、多くの在庫を管理するため、さまざまな商品の保管場所や需給調整の場としての役割も担います。
      • TC: トランスファーセンター
        商品が一時的に集積され、特定の配送先に向けて迅速に出荷される物流拠点。在庫を持たず、商品を行き先(納品先)別に、箱単位で仕分けする役割を持ちます。DCではできないような場所と時間の必要な仕分けを短時間で済ませるための拠点として運用されます。商品が滞在する時間は長くても1日程度で、迅速な輸送が求められる場合に利用されます。
      • XD: クロスドッキングセンター
        荷物が到着次第、ほぼ即時に仕分けされて次の輸送手段に載せ替えられる物流拠点。滞留時間がTCよりも短く、商品一つひとつを仕分けるというよりは、まとまった荷物をさっと載せ替えるようなイメージの作業がなされます。例えば荷物が乗せられた台車をトラックからトラックに積み替えるような作業が行われ、スピード重視の物流拠点です。
  4. 配送・輸送
    仕分けされた商品は、トラックや鉄道、時には航空機や船などを使って最終目的地であるお店や消費者のもとに運ばれます。この段階で、物流の速度や効率性が特に重要となります。輸送の効率化によって、商品が安価に迅速かつ安全に届けられます。現在は運送の担い手の減少によって、通販などの当日翌日配達や無料配達が見直されるきっかけにもなっています。
  5. お店や消費者への配送
    商品が最終的に到着するのは、お店の棚や消費者の自宅です。これによって、私たちが毎日利用する商品が、スムーズに手に入るのです。工場から商品が届けられるには、実にさまざまな工程を経ていることがわかりますね。

次回予告

次回のブログでは、今回説明した物流の流れについて、深掘りしてご紹介していきます。物流のそれぞれの流れが、どのような役割を担っているのか、私たちの生活にどのような影響を与えるのかを探っていきます。お楽しみに!

 

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